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63話 強気な乙女の初体験

Auteur: みみっく
last update Dernière mise à jour: 2025-11-23 06:00:39

 俺は、昼休みぎりぎりまで、ミカの頭を優しく撫で、キスを交わしながら、彼女が甘えてくるのを、静かに受け止めていた。

「彼氏いないのか?」

 俺は驚いたようにミカに聞いた。

「うっさいわね。いないわよ……悪い?」

 ミカが頬を膨らませ、顔を赤くさせてそっぽを向いた。その口調には、いつもの強気な態度の奥に隠された、恥ずかしさが滲み出ていた。

「じゃあ、初めてなのか?」

 その返事に、俺は戸惑いを隠せないまま聞き返した。彼女の意外な言葉に、俺の心臓はドクンと音を立てる。

「そうよ! さっき言ったわよね、初めてを……って……ばかぁ」

 ミカはそう叫ぶと、俺の胸に顔を埋めてきた。その声は、恥ずかしさで震えている。俺の頭を優しく撫でると、ミカの身体からふっと力が抜け、俺の背中に回された腕にぎゅっと力が込められた。

「どうなのよ、わたしの初めて……もらってくれるの? イヤなら……ムリしなくても良いわよ……」

 ミカのその言葉は、まるで俺を試しているようでもあり、必死にすがりついているようにも聞こえた。確かに容姿は好みで可愛い。だが、その生意気な性格を思うと、正直躊躇する気持ちもある。

 でも、どうせこの愛し合った記憶は、明日には消えてしまうんだ。ミカの中に、何も残らない。そう考えると、俺の心は一気に軽くなった。この一瞬だけを、彼女のために捧げよう。俺は、迷いを捨ててミカを強く抱きしめた。

 俺はミカを抱きかかえ、屋上の階段にそっと仰向けに寝かせた。日中の熱が残るコンクリートの感触が、彼女の薄い背中に伝わっているだろう。ミカは恥ずかしそうに両足をぴったりと閉じ、羞恥心と興奮が入り混じった複雑な表情で両手で顔を覆い隠している。

 その拍子に、乱れたブレザーとワイシャツがはだけ、その下から白い肌が露わになった。普段のミカからは想像もできない、無防備で恥ずかしそうな姿。いつもは強気で、生意気な口調で俺をからかってきたミカが、今、俺の言いな

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